【保存版】ガールズケイリンと男子競輪の違いを初心者向けに徹底解説

ガールズケイリンと男子競輪の違いで、「ガールズケイリンにはラインがない」といった解説を目にしたことはありませんか?

その通りなんですが、そもそも「ラインってなに?」って思う初心者が多いはずです。

この記事は、競輪の専門用語の解説も添えながら、競輪に初めて触れる方にも分かりやすく、ガールズケイリンと男子競輪の違いを解説する入門ガイドです。

ガールズケイリンの基礎編として、階級や自転車、反則の考え方など、初心者がおさえておきたいポイントも図や早見表で解説します。読み終わる頃には、初心者の方でも、ガールズケイリンを、より楽しむことができるようになります。

この記事のポイント
  • ガールズケイリンと男子競輪の根本的なルールの違い
  • ラインが存在しない「個人戦」ならではの魅力と、予測不能なレース展開
  • 使用される自転車の素材や規格、選手の階級制度における具体的な違い
  • 競輪初心者にガールズケイリンがおすすめな理由
目次

ガールズケイリンと男子競輪の違い【早見表】

スクロールできます
項目ガールズケイリン男子競輪
戦術個人戦(ライン禁止)ライン戦(連携あり)
車立て7車立てが基本9車立てが基本
(※開催によって7車立ての場合あり)
距離・周回一般に短め(バンク規格により設定)一般に長め(バンク規格・開催により設定)
誘導退避退避タイミングの設定が男子と異なる場合あり
(開催規定による)
開催規定に準拠
(退避周回は開催により異なる)
階級制度L級1班のみS級・A級の計6区分
機材UCI準拠。カーボンフレーム・ディスクホイール使用が主流NJS規格。クロモリ・スポークホイールが原則
反則傾向横の接触・進路妨害に厳格
(クリーンな個人戦志向)
ライン戦の攻防(ブロックなど)が戦術として生じやすい
車券の難易度点数が少なく的中しやすい傾向点数が多く配当妙味が出やすい傾向
見どころ純粋な脚力・判断が結果に直結隊列形成と駆け引きの妙

ガールズケイリンと男子競輪の違いを初心者向けに徹底解説

ガールズケイリンと男子競輪との違いを早見表で示しましたが、このうち主要な5つのポイントを一つひとつ解説していきます。すでに知っているポイントがあれば、知りたいポイントへ飛んでください。

[Point 1] ガールズケイリンは個人戦(ライン禁止)

ガールズケイリンと男子競輪の、最も根本的な違いは、男子競輪における基本戦術「ライン」が存在しないことです。

ガールズケイリンでは、このラインを組む行為がルールで明確に禁止されています。これは、ガールズケイリンがオリンピックの正式種目である「ケイリン」の国際ルールに準拠して設計された競技だからです。

そのため、ガールズケイリンは常に「選手 vs その他全員」という構図の完全な個人戦となり、全ての選手がライバルとして己の力のみを頼りに勝利を目指します。

ガールズケイリンでは、誰かのアシストを受けることなく、強烈な風の抵抗も全て自分で受け止めながら、一瞬の隙を突いて仕掛ける判断力と脚力が求められるのです。

ガールズケイリンでは、選手個々の脚力やレース中の駆け引き、仕掛けるタイミングの巧みさなどがダイレクトに結果へと反映されます。競輪初心者の方でも「誰が一番強いのか」「誰がうまく立ち回っているのか」が非常に分かりやすく、直感的にレースの面白さを体感できるのが大きな魅力となっています。

[Point 2] レースは7車立て

出典:ガールズケイリン公式サイト

次に、レースに出走する選手の人数にも明確な違いがあります。男子競輪が通常9人の選手で競われる「9車立て」を基本とするのに対し、ガールズケイリンは全てのレースが最大7人の「7車立て」で行われます。

出走人数が少ないため、男子の9車立てに比べてレース中の位置取り争いが激しくなりすぎず、ガールズケイリンは展開がシンプルになりやすいのが特徴です。

これは車券を購入する上での大きなメリットとなります。例えば、1着、2着、3着を着順通りに当てる「3連単」という車券の場合、組み合わせの総数が以下のように大きく異なります。

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競輪の種類車立て計算式組み合わせ総数
男子競輪9車立て9 × 8 × 7504通り
ガールズケイリン7車立て7 × 6 × 5210通り

このように、7車立てのガールズケイリンは、9車立ての男子競輪に比べて組み合わせ総数が半分以下にまで減ります。もちろん、その分だけ平均的な配当金額は低くなる傾向にありますが、的中確率が格段に高まります。

「当てる楽しさ」を味わいやすく、競輪初心者にガールズケイリンをおすすめできる大きな理由の一つです。

[Point 3] 階級はL級1班の一階級のみ

次に、男子競輪とガールズケイリンとで、選手の強さを示す階級制度が大きく異なっています。

男子競輪では、ピラミッドの頂点に君臨するS級S班を筆頭に、S級1班・2班、そしてA級1班・2班・3班と、全部で6つの階級に厳格に分けられています。

出典:WINTICKET

選手の競走得点(レースの着順などに応じて付与される点数)に応じて半期ごとに階級が変動し、原則として同じ階級の選手同士でレースが組まれます。

一方、ガールズケイリンは、選手全員が「L級1班」という一つの階級に格付けされています。L級は「Ladies級」を意味します。

ガールズケイリンでは、デビューしたばかりの新人選手も、幾多のタイトルを手にしてきたトップクラスの選手も、同じ土俵で戦うことになるのです。

もちろん選手間の実力差は厳然として存在しますが、男子のように明確なクラス分けがないため、常にトップ選手と勢いのある若手選手が直接対決する可能性があるのが特徴です。

ガールズケイリンの指標の一つに、レースの「格付け(グレード)」があります。年末の女王決定戦「ガールズグランプリ(GP)」を頂点に、GⅠ、GⅡといったビッグレースから、FⅠ、FⅡといった通常の開催まで格付けされており、実力のある選手は自然とグレードの高いレースへの出走機会が増えていきます。

[Point 4] 車体フレームがカーボン製

出典:ガールズケイリン公式サイト

次はレースで使用される自転車(「レーサー」とも呼ぶ)の違いです。特にその心臓部であるフレームの素材に、両者の思想を象徴するような明確な違いがあります。

男子競輪では、伝統的に「クロモリ」と呼ばれる鉄系の合金、クロムモリブデン鋼で作られたフレームの使用が義務付けられています。これは「NJS」という厳しい認定基準をクリアしたものでなければならず、機材による有利不利をなくし、選手の力を純粋に競うという思想に基づいています。

これに対し、ガールズケイリンでは、炭素繊維で作られた、軽量で剛性の高い「カーボン」素材のモノコックフレームが採用されています。

これは国際的なトラック競技で使用される自転車とほぼ同じ仕様であり、世界基準のスピードを追求する思想が反映されています。

カーボンフレームは空気抵抗を極限まで減らすための複雑な形状に設計しやすく、デザインの自由度も非常に高いです。そのため、選手ごとにカラフルで個性的なデザインの自転車が見られるのも、ガールズケイリンならではの華やかな特徴と言えるでしょう。

見た目の違いで最も分かりやすいのは後輪かもしれません。男子選手が一般的なスポーク(針金状の棒)を組み合わせたホイールなのに対し、ガールズケイリンでは空気抵抗の少ない円盤状の「ディスクホイール」が主に使われており、非常にスピーディーで派手な印象を与えます。

[Point 5] 妨害行為のルールが厳しい

最後のポイントになりますが、ガールズケイリンでは、選手の安全を最大限に確保し、公正な個人戦という競技の根幹を守るため、妨害行為に関するルールが男子競輪よりも格段に厳しく設定されています。

男子競輪では、ライン戦の中で後方から仕掛けてくる選手を体でブロックする「ヨコ」の動きも、高度な戦術の一つとして認められる場合があります。しかし、ガールズケイリンでは、ルール上、これらの行為が禁止されています。(ガールズケイリン:ルールブック

  • 押圧、押し上げ、押し合いの禁止(第14条第1項)
    選手は、身体又は自転車の全部若しくは一部を用いる方法によって、他の選手を押圧し、若しくは押し上げ、又は他の選手と押し合いを行ってはならない。
  • 斜行、蛇行の禁止(第14条第2項)
    選手は、斜行又は蛇行して、他の選手の競走を妨害し、又は自らの走行の安全に支障を及ぼしてはならない。

この厳格なルールがあるため、ガールズケイリンでは男子競輪に比べてレース中の接触や落車が少ない傾向にあります。

ガールズケイリンの選手たちは「タテ(前後)」の動き、つまり純粋なスピードで勝負することが求められます。これにより、ゴール前の直線では、選手たちの意地とプライドがぶつかり合う、クリーンで迫力満点のスピード競争が繰り広げられます。

ガールズケイリンと男子競輪の違いを知って楽しもう

ここまで見てきたように、ガールズケイリンは「ラインのない個人戦」「7車立て」「L級1班の単一階級」「カーボン機材の採用」「妨害行為に厳格」という特徴によって、レースの見え方も、予想の組み立て方も男子競輪とは大きく異なります。

誰かのアシストに頼れないぶん、各選手の脚力・判断・仕掛けのタイミングが勝敗に直結しやすく、初心者でも「強い/巧い」が直感的に掴みやすいのがガールズケイリンの魅力です。

観戦のコツとしては、まず直近成績や持ちタイムに加え、「どこで踏み上げるタイプか」「長い距離を駆けるのが得意か」「コース取りの巧さ」といった“タテの強さ”に注目してみてください。

7車立ては点数が絞りやすいので、最初はワイドや2車複など当てやすい券種から入るのもおすすめ。慣れてきたら、仕掛けどころを想像して3連系で配当を狙う——そんなステップアップもしやすいはずです。

機材面ではカーボンフレームやディスクホイールのスピード感、カラーリングの個性も観戦の楽しさを底上げしてくれます。推し選手の戦い方やバイクのデザインに注目していくと、レースが一層ドラマチックに感じられるでしょう。

安全性と公正さを重視したルール設計ゆえに、クリーンでスピード感あふれる直線勝負が生まれやすいのもガールズケイリンならではです。

ここまで解説してきた5つの違いは、ガールズケイリンをより楽しむための重要な観戦ポイントにもなります。初心者の方でも、これらのポイントを知っておくだけで、レースの面白さが何倍にもなるはずです。

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